life_work’s diary

答えは自分の中にある

男性脳と女性脳

仕事は男も女もない、その思いで仕事をしてきた。それは今も変わらない。

入社したての頃は、話を完結にしろ、だから結論はなんだ、などよく言われた。自分はなんて馬鹿なんだ、と落ち込んだりもしながら、だんだんと要領を掴んで、経緯や原因などはよほどの案件でない限り語りすぎない、論理立てて説明する、ということを意識した。

会議で女性はいつも私1人。取引先も女性はいない。周りは皆男性だけど、私自身も、自分は女性という意識もさらさらない。あるのは人間という一つの括りだけ。

そんな環境に身を置いていた私が1人目の産休育休で、1年半、社宅で主婦の女性たちと、女性社会にどっぷりと浸かって過ごした。

今までとガラッと環境が変わり、色々なことが新鮮だったが、何より、女性が集まる環境に身を置いたことで、男性と女性の思考が全然違う、ということにはたと気がついた。


女性は、思いつきにまかせて話す傾向にある。結論はこうです、なんてものはほとんどない、たわいもない話のオンパレード。そこからまた話が広がり、コミュニティがまた広がり、たわいもない話から、こどもにとって大事な情報が得られたりする。


こどもが体調不良のときなんて、男性の、結論ありきで余計なことは言わない、なんて思考のままなら、こどもの症状でちょっと気になることなどスルーしてしまい、こどもが危険な状態になる可能性すらある。


特に子を守る、子を育てる、ということにおいて、ちょっとした気配りや思いつきからの情報交換といった女性の特性は、ものすごく優位に働くということがよくわかった。

だから、論理立てて物事を考えられないのは能力がない、なんてことはまったくないし、仕事で重要視される思考が、こと子育てという課題に於いては優位とはいえないことにも気がついた。

また、この男女の思考の違いで、夫婦ですれ違うことは多分にあるだろうと、冷静に思えた。


男性は結論ありきで話す。女性はただただ、思いつくまま、胸の内を話したい。話すだけですっきりするのだから。

男性は、女性の話をきいて、解決策を提案しようとする。それをばしっと提案されると、女性は、なんで私の話をちゃんと聞いてくれないの、私のことわかってくれないのかしら、冷たい人だ、、とこうなるのが、もう客観的にわかってしまうし、特に育休中は実際に我が家でもこんなやりとりが繰り広げられていた。

がしかし、仕事で男性脳もかなり鍛えられたおかげで、男性の思考もよくわかるし、男性のその解決策の提案に、愛があることも理解できる。


んー男女は違うんだな、でも違うからこそ、様々な局面にも対応できる幅が2人なら2倍になる、そのための違いなんだろうと納得する。

だから、どちらが上、ということはない。社会の中で、男性も女性も対等である、というのがまず大前提だ。


会社も、年々女性社員が増えている。

いまやうちの会社も新卒採用は男女半々になっているし、女性が増えて、ダークスーツの男性が減り、視覚的にもカラフルになって、空気も心なしか軽やかになっているように感じる。

男性的思考に偏りすぎると、今度は思考が固くなりすぎて、スピード感や社内の横の繋がりを築く上では、女性脳こそ有利に働くのではと感じている。

一方で、やはり感情的になりすぎないこと、それは男女関係なく、一社会人として、これからも一貫して肝に銘じ、男女のくくりを超えた自分らしさで、勝負していきたい。